製造ラインの確認方法

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中国では、春節(中国のお正月)が終わると大きい工場の場合、帰省した3000人の作業者の内400人は帰ってきません。よって作業者を補充するために友達を連れてきてもらうことがよくあります。このような環境で作業者のスキルに依存する工程では、品質の安定した部品は作れません。

そこで必要になるのは「誰」が作業してしても「同じ作業」になる工程にすることです。
皆さんが部品を承認して、その部品の生産が始まったとしましょう。さて大まかにどのような行程を経て部品は製造されていくでしょうか?順を追って見てみましょう。

①金型で成形、プレス、鋳造

②2次加工(塗装、組み立てなど)

③検査

④梱包

⑤輸送

① 金型で成形、プレス、鋳造

生産が始まったときには、設計者は金型によってできた成形品、プレス品、鋳造品の「確認→承認」を終えています。 承認が無いと量産はスタートできませんから当たり前のことです。 金型は一度できてしまえば、これ以降にその金型でできる部品に不良が発生することはあまりありません。 厳密に言うと、金型の交換やメンテナンス、季節によっても多少の寸法のバラツキは出てきますが、不良品が発生するレベルになることはほとんどありません。 と言っても成形機やその成形条件は確認しておいた方がベターです。 成形機や成形条件が変わると4M変更になります。

② 2次加工

ごく簡単な部品以外のほとんどは何らかの2次加工があります。

・バリ取り
・CNC加工
・溶接
・溶着
・圧入
・カシメ固定
・メッキイト
・塗装
・印刷
・組立
とてもたくさんありますね。

さてこの2次加工で作業者が使うものは何でしょうか?

・治具
・設備機械
・工具
・作業標準書

設計者の皆さんはこれらを確認したことありますか? この中で設備機械と工具は既製品がほとんどなので、設計者が確認することはごく稀です。 ドライバーのトルクを確認するくらいです。 そうなると、治具と作業標準書部品の形状や品質を左右するとっても重要なものになってきます。つまり、これらの確認は必須なのです。

中国では作業者の入れ替わりがとても激しいです。作業者のスキルに依存する工程は、品質がバラツキ不良品が発生してしまいます。よって「誰」が作業しても「同じ作業」になる工程にしておく必要があります。つまりそのために治具と作業標準書の確認がとても大切になるのです。

③ 検査

作業者は検査で何を使うでしょうか?

・測定器
・検査治具
・検査標準書
・図面

測定器は確認することはありません。 その精度を信じるだけです。 図面は「商品化フローに沿ったノウハウ」の項目でお伝えします。 残るは検査治具と検査標準書です。検査標準書には「何の測定器や治具で、どのように測定するか」が記されている必要があります。また検査治具がしっかりできていないと、毎回の測定方法が変わる可能性があります。 みなさんはこれらを確認したことがあるでしょうか? 測定方法が変わるということは、それはつまり不良品の流出を防止できない可能性があるということです。 よって検査治具検査標準書の確認はとても重要なのです。

④ 梱包

梱包形態を確認したことありますか? 梱包形態の不良で部品が変形するとこは非常によくあります。 「中国人の国民性と仕事の仕方」でもお伝えしてますが、梱包担当は部品が入る梱包材を作ることだけが仕事です。部品の変形に注意して梱包設計しようと考えない場合が多くあります。部品の変形はそのまま部品不良です。サンプルの輸送でも絶対に梱包形態の確認は必要となります。

⑤ 輸送

輸送業者の荷扱が不良品の原因になることもあります。 しかし輸送は別会社です。また常に同じ会社には委託してない場合が多いです。 よってこの段階での品質問題は割愛します。

 

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