理念
日本のモノづくりを行う製造業(設計、部品作製、製品組立メーカー)は、中国をはじめアジア圏にどんどん移管されています。製品の組立工程は既に多くが移管され、部品メーカーも例外ではありません。今、モノづくり製造業で日本に残っているのは、高い技術力をもつ開発・設計を担う技術者だけとなってしまいました。そのような中、日本の技術者たちは中国をはじめとするアジアへ活動範囲を広げ、世界に負けない技術力を維持・向上すべく日々努力をしています。
日本の技術者は、日本において「あうんの呼吸」で仕事をしてきた人が多く、それで問題なく仕事が進むことを当たり前としてきました。しかし「あうんの呼吸」のない、また入れ替わりが激しく作業者のスキルに期待できない中国をはじめとするアジアでは、日本でのようには仕事が進まない実情があります。日本人からの情報が中国人に確実に伝わっていないことによる相互の理解不足にあるにも関わらず、日本の多くの技術者はそれを中国人の担当者に原因があるとしてきました。このような背景から、日本が中国に進出して40年近くになるにもかかわらず、中国の部品メーカーでの部品の品質不良や仕事上のトラブルが未だに絶えないのです。
7年間の中国モノづくりにおいてそのことに気づいた私は、自らの経験を元に「中国で品質不良や仕事上のトラブルのないモノづくりの方法」を伝えることとしました。また、製品化の設計者としての29年間の設計スキルを活用したいとも考え、日本の技術を製品化しようとチェレンジするベンチャ企業をご支援して、世界をリードする製品を世界に広めるお手伝いをすることにしました。
このように、モノづくり製造業の中の設計者は絶対に海外に負けることなく、中国やアジアをはじめとする海外で一目置かれる日本人技術者になるため、その一翼を担うことを志として活動をしています。
ロジ代表 小田淳
略歴
1964年 | 誕生 神奈川県横浜市出身 |
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1969年〜 | 北海道札幌市、ギリシャ、 鹿児島県で約4年間ずつ在住 |
1983年 | 上智大学機械工学科入学 |
1987年 | ソニー株式会社に入社 |
2009〜2013年 | ソニーChinaに出向、上海に駐在 |
2017年 | ロジ設立 |
体重4696gの恵まれた体格で誕生。順調に成長し、現在の身長は192cmである。幼少の頃から日本の北から南、そしてヨーロッパと移り住み、現在は神奈川県藤沢市在住。湘南海岸から自転車で約15分の場所に自宅を構えている。球技が得意で、趣味はテニス、ビーチテニス、バドミントン、ゴルフ。中国駐在中には中国楽器の二胡を学び、現在も続けている。
小学生の頃からタミヤのおもちゃをバラしては改造し、上智大学では機械工学を学ぶ。卒業後に入社したソニーではモニターやプロジェクターの機構設計者となる。在職中に15モデルを設計・製品化。自分が設計したモニターがテレビの中継画像で映し出されたり、街角の撮影部隊が使用していたりするのを見て、モノづくりの素晴らしさを実感する。また、約20年近くも使用された自分の設計したモニターが使用済みで破棄されている現場を見て、長年使用していただいた感謝と満足感を得ると同時に、モノづくりにおいて高い品質を保つことの大切さを痛感する。
中国駐在中、中国で問題なく仕事ができている人やそうでない人と接したり、自らも中国人や中国の部品メーカーへのアプローチに工夫を凝らしながら業務を進めたりしているうちに、品質不良やトラブルを発生させないノウハウが自然と身に付いた。
この経験から得たノウハウを社外にも広めたいと思い、ソニー退職後にロジを起業。現在に至る。
事業概要
① 中国でのモノづくりで不良を事前回避する方法を、研修とコンサルティングでご支援する
現在日本の製品や部品のほとんどは、日本で設計して中国および東南アジアで部品を作ったり、製品を組み立てたりしています。日本にいる設計者や品質、購買担当者は日本いいながらして、中国メーカーとやりとりをしていますが、品質不良や仕事上のトラブルは絶えません。日本企業にいる設計者や品質、購買担当者の方々に対して、その解決方法を研修やコンサルティングでお伝えします。
これらのノウハウは「3つのアプローチ」として下図のように体系化されております。各々の基本を押さえた上で、製品化プロセスの各イベントに即してその実践方法を具体的にお伝えします。
② 中国ビジネスで仕事上のトラブルを事前回避する方法を、研修でお伝えする
中国人と仕事をするには、中国人と日本人の国民性の違いを理解したた上で行う必要があります。中国人に「問題ない」と言われても実は問題がある場合が多く、通訳に依頼しても担当者まで伝わっていなかったり、何回同じことを言っても言った通りに実施してもらえかったりすることが多くあります。しかし、これらには必ず理由があるのです。中国人のせいにしても何も進展しません。これらの理由をしっかり理解し、日本人の仕事の仕方を変える必要があります。そうすれば、仕事上のトラブルを激減させることができる。会話や打ち合わせ、メールの仕方と併せてお研修でお伝えします。
③ 自社のオリジナル製品を製品として販売したい方を研修とコンサルティングでご支援する
アイディアや新技術があっても製品化するためには、量産という観点から「製造性」と「コスト管理」の知識が必要です。そして市場に出すをいう観点から「安全性」「信頼性」という知識が必要です。それらを、製品化プロセスと併せて研修もしくは企業コンサルティングでお伝えします。