2016年にソニーを退社して起業した当初は、ソニーでの中国経験とそのツテを生かして、日本の技術的に優れた製品や伝統工芸品を中国に輸出する仕事をしようと、中国を訪問したり、日本の伝統工芸の有名な各地を訪問していました。しかしながら、独立して起業するには、何を準備して何を身に付けなければならないかという基本的なことを理解していなかったため、中国と日本国内と旅するだけで半年が過ぎてしまいました。
このままでは単に時間だけが過ぎていってしまうことに不安を覚えたため、その後、独立起業セミナーに通うことを決め、そこで自分のスキルの明確化を行い、またポジショニング・ブランディングなどを勉強しました。そうすることによって、自分という商品が出来上がり、どのような顧客にどのように宣伝していけば良いかが分かるようになってきました。
自分にスキルがあれば、誰かがそれを買ってくれるだろうと退社直後は考えていたのですが、全くそうではないことに気付いたのでした。