「中国工場トラブル回避術」出版1年記念!

私の初めての著書「中国工場トラブル回避術〜原因の9割は日本人〜」が出版されて1年が経過しました。ここまでの反響と併せて、再度この本のご紹介をさせていただきます。

まずは、Amazonのカスタマーレビューの一部をご紹介したいと思います。

・海外ベンダーとのコミュニケーションに参考になる
・著者の具体的に蓄積された体験が満載
・あらゆるオフショア発注に対する場面で役に立つ
・海外との交渉に不安があるビジネスパーソンには必読
・テレワークで業務を勧めるマネージャにも是非読んでいただきたい
・日本人の当たりまえが中国では当たり前ではなく、指示するだけでは伝わらない事がよくわかった
・日本の多文化共生やグローバル社会での活躍のための異文化理解の本としてもお勧め
・中国赴任時代に頭を悩ませたことが、この本を読んで「なるほど、そうゆうことだったのか!」と納得
・国内でも、より快適に業務を進めるためのヒントが満載
・確かに、原因は9割日本人と言わざるを得ません
・「伝えかたが悪かったんだ!」と気づかされました
・中国に限らずあらゆるビジネス局面にも当てはまる、文化論的な内容になっている
・グローバルでビジネスを展開する際に必要な、”日本人の構え”が満載です
・日本人同士の社内でのコミュニケーションにも当てはまる

私の前職はソニーの設計者であり、駐在を含め7年以上にわたった中国業務の仕事相手は、ほぼ全て中国の部品メーカーの中国人たちでした。設計の打ち合わせは、EXCELのセルを埋めていくようなもので、相手に伝えたい情報が1個でも確実に伝わらず、1個のセルでも空欄になってしまうと、それは不良品につながります。さらに、その内容は体裁部品の傷や塗装ムラなどの感覚的な内容も多いため、しっかり自分の意思を伝える必要があります。日程交渉や価格交渉、「そんなハズじゃ」みたいなトラブル対応も、ちろんたくさんしてきました。そのようなことばかりを7年間やってきて分かったことは、次のことでした。

日本人でトラブルを起こす人の多くは、次のように言います。

「普通〜のハズでしょう」
「確かに〜といったハズでしょう」
「そんなハズじゃなかったのに」

しかし、中国で発生する不良や仕事上のトラブルの原因の9割は、その日本人にあるといって過言でないことが分かったのです。中国に5年近く駐在していた人のほとんどは異口同音に言うことです。駐在期間が10年くらいの人は、「10割、日本人だよ!」という人もいるほどです。

「なんで、日本人に原因があるの?」
「日本では全然問題なく仕事できているんだから」
「中国で問題が起こるんだから、中国人に問題があるに決まっているでしょう!」
「中国人の国民性だよ、仕方ないよ」

このように思う方がたくさんいると思います。長年、日本でたくさん仕事をしてきた方は、なおさらそう思うことでしょう。

上の黒丸の面積は世界の人口を表しています。青は日本で、赤が中国です。他の色は、その位置と大きさからどこの国か判断してみてください。日本の人口は世界の中で決して少なくはないといっても、本当にごく一部の民族なんです。そしてそのごく一部の民族が世界的にみて、とても特殊な仕事の仕方をしているのです。こう言ってしまうと文化論的な話になってしまい、専門でない私は詳細にお伝えできませんが、簡単にいうと日本人は「あうんの呼吸」で仕事をしているのです。そしてこれが、海外では全く通用しなかったです!

「『あうんの呼吸』で仕事しているって言うけど、そうかな〜」と思う人は多いと思いますが、次のような場面は多くありませんか?

もしかしたら、「中国企業が相手ではこんな言い方はしていない」と言う人も多いと思いますが、会話でなくても結果的にこおような仕事の仕方になっていることがあります。

次の実例をみてみましょう。

私の日本人の友人が、中国企業にあるシステムを販売してその導入説明をしていました。数回の説明会には10名ほどの日本語のできる中国人が参加しており、その友人はパワーポイントをコピーして配布し、それに従って説明を進めていました。しかし、数回の説明会を行ったにもかかわらず、内容をあまり理解してもらっていないことが分かってきたのです。中国人は日本語が上手だし、パワーポイントの資料を用意し言った内容はちゃんとそこに書いてあてある。内容はそんなに難しいでもないのに、何故だろう?と不思議でした。

私は、その打ち合わせの状況を友人に聞きました。そしたところ、パワーポイントをベースにして説明をしましたが、ところどころで説明が不十分と思ったところは、それは口頭で説明したということでした。そして、中国人は口頭説明の内容を、赤ペンでパワーポイントのコピーに自分で書き足していたとのことです。日本では、とてもよくある光景です。ここまでの話を聞いて、私はすぐにトラブルの原因が分かったのでした。

日本語の上手な中国人といっても、プロの通訳ではありません。英語で仕事してきた自分を想像すれば、すぐ分かると思います。日本語が上手、検定1級といっても、日本人が流暢に話す説明を全て理解なんてできるはずもはないのです。また、口頭説明の理解は中国人によってまちまちです。もしかしたら、書き足していない人もいたかもしれません。

口頭を含めたパワーポイントの内容を確実に伝える、また10人の日本語レベルに極力依存しないようにするためには、まず分かりやすい日本語で伝える、そして口頭で説明した内容は後からパワーポイントに追記して再度配布する必要があったのです。

「えっ、こんなことまでしなきゃいけないの」と思うかもしれません。この話は「あうんの呼吸」とは若干違うようにも思われますが、このように相手に一任・依存している行為がとてもたくさんあるのが、私たち日本人の仕事に仕方なのです。

日本人の国民性による仕事の仕方が中国で通用しないことは、これ以外にもたくさんあります。この本では、私の実体験をもとにそれらが紹介されています。中国人が会話で頻繁に使う「没問題(問題ない)」の言葉に隠された中国人の真意とその対処方法や、私たち日本人からの情報が窓口の中国人通訳から末端の担当者まで本当に伝わっているか心配なときの対処方法などです。これらのような、中国人との関わり方以外にも、中国企業との関わり方に関してもお伝えしています。

先ほどの話でもあったように、日本語の上手な中国人はプロの通訳ではありません。私たち日本人の言ったことは、8割程度の理解です。そのような中国人に対して、どのような方法で言いたいことを口頭で伝えればいいのでしょうか?これは、中国人の苦手な言葉、理解しにくい言い方とはどのようなものかを、この本で知ってもらえればと思います。これに続いて、会議の仕方、最近のリモート会議のコツ、メールでの効果的な情報の伝え方も、お伝えしています。

ここまでは、ものづくりや中国工場に限った内容ではありませんでしたが、ここからの後半は、ちょっと技術よりの内容になってきます。

日本のエンジニアの多くは、日本の部品メーカーで部品を作ってきました。日本の部品メーカーはとても優秀です。仕様書や図面に曖昧な表記があっても、これまでの長い付き合いや、「あうんの呼吸」によって、エンジニア(部品の依頼者)の意図を汲み取って、とても良い部品を作ってきてくれます。エンジニアは、どのような作業方法で自分の依頼した部品が作られているかに無関心であっても、ほとんど問題なく部品は出来上がってきます。しかし中国では、そのようには行かないのです。エンジニアが、自分の意図に沿った作り方をしているかを自分が訪問して確認をする必要があるのです。不良品が発生していざ部品メーカーを訪問してみると、「そんな作り方していたの!?」と驚くことはよくあることです。最悪、依頼した部品メーカーで作っていなかったりする場合もあります。また、不良品が発生して部品メーカーを訪問しても、原因が隠されてしまってその究明ができない場合もあります。自分依頼した部品が、どこでどのように作られているかは、しっかりと生産前には確認しておきたいものです。その確認の方法に関して、後半では細かくお伝えしています。

次は、設計プロセスでの部品メーカーとのやり取りの注意点です。主には次の内容です。これらは日本でも通常は行っていますが、中国は中国ならではのやり方があります。それらをお伝えして、適切な部品メーカーを選定し、適切な見積もりを入手し、正しい方法で部品メーカーを訪問して欲しいと思います。

・部品メーカーの選定の仕方
・見積依頼の仕方
・部品メーカーの訪問の仕方

そして、最後は中国での日本人の立ち振る舞いの関してお伝えしています。日本の製品やブランドは、今でも中国人にとっては憧れの的です。しかし、それを作っている”日本人”はどうのように見られているでしょうか?実は、決して高い評価を得ているといえない現状なのです。もちろん、人によって大きく違いますが、それは何故なのでしょうか。日本人はどう行動すれば良いのでしょうか。そのために、「一目置かれる日本人になれるために」をお伝えしています。

この本は、5年近く中国に駐在していた人にとっては、「今の自分には、当たり前にやっていることかな」のレベルになってい流と同時に、「赴任当初にこの本を読んでいれば良かったな」という感想が多く寄せられています。つまり、中国ビジネスに関わるときには、もしくは関わって2〜3年目の人はこのほんを読むことによって、トラブルが激減すること間違えないということです。

是非とも、ご覧になってください!

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この本で説明しきれない内容は、研修やコンサルティングで皆さんにお伝えしています。
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