中国モノづくり Q&A集

中国モノづくり Q&A集

「中国モノづくり」研修にご参加いただいた方々のご質問の中で、主だったものからQ&A集を作成しました。皆さまの今後のビジネスにご活用いただきたく思います。

このQ&A集は、これからも内容の拡充をしていきます。回答に関しては、一例であり弊所の経験した事例ならではの回答であります。Q&A集をお読みになって、「自分の経験では、こんな風に解決した」などのご感想やご意見がありましたら、お問合せからアドバイスを頂けたらありがたく思います。

多くの方々にお役に立つ「中国モノづくりQ&A集」にしたいと思います。よろしくお願いいたします。

仕事の仕方に関するお悩み

中国企業では、基本的に上司から指示されたことをするのが仕事です。日系企業の場合、駐在者のマネージャーや日本にある本社からの指示に従うことが仕事であると理解している場合があります。仕事でトラブルが発生したときの後処理まで全て日本人が行っていれば、自主性は無くなってしまいます。つまり、そのような環境を作り出しているのは日本人であることを理解する必要があります。それを改善したいのであれば、中国の関連工場に達成すべき目標や業務範囲を明確に指示し、その範囲内で一任をすることが必要です。担当者が、依頼していないことを自主的に判断して業務を進めていくことはありません。


担当者レベルでの依頼では、それを業務として理解していない場合があります。まずは、その依頼内容を中国人担当者の上司に依頼してください。その内容が多くの時間を要するようなものであったり、会社同士の取り決めなどである場合は、依頼する日本人側も、自分の上司である部長などから依頼した方が良いです。会社としての正式な依頼であることを理解してもらいましょう。


事細かく指示しても問題はありません。細かいところまでが要望であるのなら、ちゃんと伝えてください。中国人とは「あうんの呼吸」はありません。「言わなくても、こっちの考えているやり方でやってくれるだろう」と勝手に思って、後から「いくらなんでも、そのやり方はないでしょう」と文句をいう方が失礼になります。自分の要望はどこまでなのかを明確にして、その内容を伝えましょう。基本的な考えとして、「一任する」は無いと考えたほうが良いです。「一任」には「あうんの呼吸」が含まれているからです。


退職する前に、業務マニュアルを作成してもらっておく必要がありました。後任に仕事内容をちゃんと伝えてから辞めるのが当然、と期待してはいけません。もし、期待するならその旨を伝えておく必要があります。中国では担当者が頻繁に変わります。誰が作業しても同じ作業になるように、業務マニュアルの作成は必須になります。特にオペレーションの難しいものは、しっかりと作成しておいてください。人間関係が構築されていれば、退職した後に聞きに行っても問題はありません。


コミュニケーション

中国人は、もちろん精一杯の日本語力を発揮して会話をしています。問題があれば、日本人側が何かを改善する必要があります。中国人に、理解できない言葉や伝わりにくい言い回しはありますが、それらをいちいち気にして会話しても仕事はなかなか進みません。一番簡単な方法は、「小学生と話すように話す」ことです。もっとも効果的な方法です。他にも、「文章に書くように話す」方法もあります。口語調がなくなって、分かりやすい言い回しになります。いずれにせよ、日本人側で対応するしかないので、理解してもらえないからと決して愚痴ってはなりません。


まとめの段階で、依頼した内容を反復してもらってください。一つの内容ごとでもかまいません。「では、あなたの会社の担当する内容を順番に言ってください」という感じです。パワーポイントやホワイトボードに、相手側の会社の人に書いてもらっても良いです。


もちろんお互いの英語力のレベルにもよりますが、同じレベルの英語力であればあまり問題は起きません。使う英単語が同じ語彙数なので、お互いに理解しやすいのです。


意図的に材料を変えられてしまった悪意のあるものに関しての対策は難しいです。まずは、意図的であるかないかを確認しましょう。もし、材料のメーカー名/型名などを明確に指定しておらず、指定内容の範囲内で別の材料に変えられてしまった場合は、指定不足であったと考えた方が良いです。4M変更のため報告の義務はありますが、指示不足はそれ以前の問題です。悪意があり意図的に変更されてしまった場合は、信頼関係が構築されていなかったと理解しましょう。その会社を訪問する、Web会議を頻度よく実施するなどして、信頼関係を築きましょう。ちなみに、材料指定は口頭ではなく図面などの正式文書で文字化しておくことが必要です。


もちろん行けます。依頼するのを遠慮する必要はありません。まずは訪問目的と理由を伝えて依頼することです。もし渋るようでしたら、不良品が発生したときのリスクを説明してください。その内容は、部品不良が発生したときに考えられる製品としての不具合内容と、不良部品が市場に流出したときの改修費用などの金額的なリスクです。


回答はとても多くありますが、まずは品質基準を明確に伝えているかが一番大切です。品質基準が明確に指示していない企業は多くあります。日本の部品メーカーでのような「このくらいの傷は普通NGでしょう」的な感覚であってはなりません。図面や仕様書で明確に指示しましょう。


組立に問題がある場合は、組立工場を訪問して監査をしてください。部品に問題がある場合は、部品メーカーを訪問して監査してください。自分の依頼した製品や部品がどのように作られているかは、訪問して絶対に知っておく必要があります。不良の原因究明ができません。決して一任はしないようにしてください。


絶対に訪問してください。OEM/ODMメーカーと部品メーカーの関わりは希薄な場合があり、不良は発生しやすいです。不良品が発生した後では、部品メーカーをなかなか教えてもらえないことがあります。自分の部品がどこで作られているかは必ず把握しておいてください。


中国人には日本人のような職人気質は少なく、また作業者も頻繁に入れ替わります。手作業を極力なくして装置を使用するか治具を作製して、手作業に制約を作ってください。作業標準書の見直しも行ってください。


絶対に作るべきです。作業標準書はあって当たり前です。


コスト

量産部品に関しては、見積明細書を必ず提出してもらってください。依頼すれば、たいていは出してくれます。不良率/材料費/加工費などが適切であるかを確認します。また、のちのちのコストダウンでも必要になります。これがないと信頼関係が崩れる場合もあるので注意してください。


中国工場で部品や製品を製造して他国に輸出するオペレーションで、他国から中国に輸入する材料や構成部品があった場合、それらの関税が免除される制度です。中国以外でも保税制度はあります。

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