研修の内容をよくご理解いただくために、研修で使用している資料の一部をご紹介します。研修は、製品化の最も基本的なプロセスと、そのプロセス全体にわたって絶対に知っておくべき内容を、1ページに1内容で、とても分かりやすくお伝えしています。また、演習も多くご用意しているため、より確実に理解をしていただけます。
製品化のプロセスは、短いもので1年弱、長いもので3〜4年となります。この研修を受講しただけで製品化のプロセスを完璧こなせるようになれるわけではありませんが、製品化の各プロセスにおいて、これから最低限何をすべきであるかを理解していただけます。

上の資料の赤字は、製品化プロセスの全体にわたって絶対に知っておくべき内容です。試作品を数個だけ作れても、それをたくさん作るには別の知識が必要です。展示会などで出展するサンプル製品は作れても、市場で販売する製品を設計するには、別の知識が必要なのです。

大まかの日程は上の資料のようになります。4つのブロックに分かれていますが、実際に日程を作成するには、さらに詳細の日程を作成する必要があります。その方法もお伝えします。

製品企画では、製品を市場に出してどのような市場を創りたいかという「創りたい市場」を考える必要があります。設計者仲間、部品メーカー、組立メーカー、デザイナーなどとても多くの協力者/企業が製品化の設計に関わります。これらの人たちから十分な協力を得るためには、この「創りたい市場」をしっかりと伝えることがとても重要 になります。上の資料はiPhoneの例です。研修では、他のいろいろな製品の例で、演習も交えてお伝えします。

製品をいくらで売るの?既に世の中に類似製品のあるものでしたら、その市場価格で判断することもできますが、その内訳は決めておく必要があります。そうでないと、いくら売っても損してしまうことになりかねません。上の資料は、製品のコストの内訳となります。

上の資料は、機構設計の設計手法をお伝えしています。現在は3D CADでの設計が主流ですが、CADでの設計を始める前の製品企画や設計構想書(仕様書)を作成する段階においても、ある程度の製品の構成、部品の形状は考えておく必要があります。その手法をお伝えします。

一般的にモノを作る企業を「製造業」いいますが、製造業って何をしている企業かご存知でしょうか?製造業にはとてもたくさんの業種の企業があります。設計、部品製造、製品組立、金型作製、印刷/塗装、原材料の製造などです。それらの種類と、それらの企業との関わり方をお伝えします。

このページの上の方で、「『一個作る』と『大量生産』」は違うとお伝えしました。実は、部品の形状も材質もこれを作ってくれる部品メーカーも違うのです。つまり、試作品/展示品などと市場に出す製品の部品は別物なのです。よって、試作品が数個できたからといって、それをたくさん作れば市場で販売できる製品にはならないのです。その理由を、お伝えします。

製品化を行う上での大切な4つの知識をこのページの最初の資料で紹介しましたが、その中でも「信頼性」はとても重要です。その理由は、日本製品の優位性はこの信頼性にあるからです。信頼性とは、「壊れにくいこと」です。製品を購入して簡単に壊れてしまっては、ユーザーは困ります。その確認のために「設計検証」というプロセスがあります。それについてお伝えします。
「日本の製品は品質がいいね」や「この部品メーカーは品質が悪いな」とよく言います。また、昨今は大手企業の品質問題が取り沙汰されています。ところで、「品質が良いっていったい何が良いの?」と問われると悩んでしまいませんか?品質の種類とそれらの意味、そしてその品質管理は誰がするかに関してお伝えします。

製品を生産するためには、何の準備が必要でしょうか?設計者が3D CADなどで設計データと作り、そして部品を作っても、生産は開始できません。設計と生産は別物です。研修では、製品を生産するためには何が必要なのかをお伝えします。上の資料はその代表格とのいえる作業標準書です。それ以外にも、QC工程図や検査基準書、治具などがあります。
研修の内容がおぼろげに分かってきたと思います。ところが、これらの内容の書かれているWeb記事や書籍は、実はありません。その理由は、各設計メーカーの設計手法は企業秘密だからなのです。この研修では、この設計手法のごく基本的な内容をお伝えしています。