ITmediaコラム:「図面表記の曖昧さが生む現地調達部品のトラブル」

日本人の仕事の仕方は、「あうんの呼吸」に頼ったとても曖昧なもの多くあります。「御社にお任せする形でお願いします」や「お願いした資料は来週くらいまでにはなんとか」といったものです。

これは1回目のコラム、「「あうんの呼吸」に頼る日本人の仕事のやり方」でもお伝えしました。会話であれば、ある程度はこのような内容があっても、大切なことは後から議事録を共有したり確認のメールを送ったりして、しっかりした取り決めを行う場合があります。

ところが、技術者の作成する図面や仕様書にも、実はこのような曖昧な表現は多くあるのです。それは「強度は一任」や「相当品を使用のこと」などです。

前者を表記するの理由は、技術者に問題がある場合が多くあります。設計者が自分の設計した部品で必要な強度をよく知らず、過去に他の人が設計した類似部品とだいたい同じ強度にしたいという、「今までの類似部品と同じ強度でお願いします」の意味を含んでいます。設計者のスキルの問題です。

後者は、日本人独特の気遣いによるともいえます。ネジなどの既成カタログ品のように、似たような形状の部品が多くある部品を使用する場合は、このような表記を用いることがあります。あえて細かくメーカー名・型番を指定せず、「御社で入手しやすい類似部品を使用してください」という意味になります。

しかし、これが中国で大きな問題に発展してしまったのでした。これは、特に海外のメーカーと一緒に仕事をする場合に起こりがちです。是非、「図面表記の曖昧さが生む現地調達部品のトラブル」をご覧ください。きっと、びっくりするエピソードと思います。

このようなトラブルを回避する方法として、日経BPより「中国工場トラブル回避術」が出版されています。中国に5年近く駐在している人でしたら、誰もが実践してるトラブル回避術です。知っているのと知らないのでは大違いです。是非是非、ご購入ください。

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