今の日本は本当に危機かも”モノづくり”

私は、今の日本は本当に危機なのかも、と思っています。今はまだ、国際会議の全員での写真撮影のときには、日本の代表はたいてい良いポジション(中央の辺)に立っているように思います。また、日本人がアジアに出張に行けば、たいていは日本語の通訳を用意しておいてくれます。なぜ、このような待遇でいられるのでしょうか?それは、日本が強い(かった、、、)からです。

日露戦争に勝った以降くらいから、日本は世界の強国になっています。第1次世界大戦後に発足した国際連盟では、イギリス、フランス、イタリアと共に常任理事国だったのです。この時期に日本が強国であった理由は、軍事力が強かったからですね。

戦後に見事な復興を遂げた日本も強かったです。このときには、もちろん軍事力はもう無いです。が、強かった。その理由は、経済力です。経済大国日本です!そして、その経済の発展の中核を成していたのが、日本の”モノづくり”だったのです。

つまり、日本は明治時代の最後の頃から現在までの100年以上にわたって、世界の強国であり続けています。戦前は軍事力、戦後は経済力、つまり”モノづくり”で強かったわけです。

”モノづくり”で、日本は良いモノや技術をたくさん持っているから、そのモノが欲しい諸外国は日本と一緒に仕事がしたいのです。だから、中国をはじめとするアジアに仕事に行けば、日本語通訳を用意しておいてくれるのです。しかし、昨今の日本はどうでしょう?ちょっとヤバくありませんか?

世界の国々は、一つの大きな会社みたいなものなのです。自国の得意なモノを売って、そのお金で海外のモノを買っています。石油を売っている国といえば、サウジアラビアですね。でも、今はアメリカが一番らしいです。アメリカはGAFAでも大儲けです。さて、今の日本は何でしょうか?

ドイツは数年前に、”モノづくり”の国になろうと宣言しました。インダストリー4.0を提唱して、モノづくりで世界を引っ張っていこうとしています。

さて、日本の現状はどうでしょう?日本は”モノづくり”の国です。工作機械や半導体などの装置、電子部品、測定器、車などの部品、精密機器などを売って儲けています。プラスチックの原料などの化学製品もありますね。これらで輸出額の80%くらいを占めているのです。日本は資源が少ない国なので、モノを作って売って設けている会社なんですね。でも、この現状が実は今は危ういのです。

”モノづくり”とは製造業のことです。製造業に関わる業種は次の3つがあります。一つはモノを設計する企業、
私の前職のソニー、トヨタ、トミカ、コクヨ、村田製作所など、すごくたくさんあります。もう一つは部品を作る企業、いわゆる匠の職人さんがいる町工場です。ここの技術力は日本は世界一です。最後の一つは、製品を組み立てる組立工場です。これらの3つで、モノ(製品)は作られていきます。

”モノを設計する企業”は、今も頑張っています。でも、中国のモノづくり企業がヒシヒシがものすごい勢いで迫ってきています。5Gの技術では、ファーウェイが世界一になっています。ロボット技術も中国はすごい勢いです。EVもものすごい勢いで発展していき、バッテリーは中国が世界一の技術を持っています。日本はどうでしょう、、、かなり遅れをとっているのが現状です。

組立工場はどうでしょうか?前職のソニーでは30以上あった組立工場が今は10以下です。全部、中国に仕事を奪われてしまいました。合弁企業も多いので、奪われたとは言い難いところもありますが、日本から組立工場がなくなっているには変わりありません。台湾の企業のフォクスコンは有名です。工場は中国にあるんです。

組立工場が中国にあるということは、部品を作る企業も中国です。それは、部品を作る企業は組立工場の近くにあるからです。部品を組立工場まで輸送しなければならないからですね。よって、高性能で特殊な部品以外は中国の企業に発注がいきます。すると、日本の町工場はどんどん仕事がなくなってきます。現在はたくさんの町工場がなくなり、残っている町工場の6割以上が実は赤字なんです。

みなさん、日本のモノづくり、つまり製造業が危機的であることが分かってもらえたでしょうか?そして、さらに技術者になりたい若者が、日本は減ってきている現状もあります。これから、日本はどうやって儲けていくのでしょうか?

この現状にかなり多くの人は気付いているのですが、国としてどうしていきたいか、ハッキリしていないです。私は私なりに、また私の友人も友人なりに、この状況を打開すべく活動をしていますが、なかなか難しい状況であります。でも、何とかせねば!

次回に、続きをお話しさせていただきたいと思います。

ロジ代表 中国モノづくり/製品化のイロハ支援室 小田淳

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