ITmediaコラム:実はあまり通じていない中国人通訳への日本語
ITmedia MONOistに「通訳がいれば安心!? 実はあまり通じていない中国人通訳への日本語」のコラムが掲載されました。
中国で仕事をすると、たいていは中国人の日本語通訳がいてくれます。営業職を兼ねた日本語通訳が多いと思います。日常会話はほとんど問題がなく、仲良くなると友達のようにお話してしまうこともあります。でも、この日本語通訳は私たちの日本語を全部理解できていると思いますか?
多くの日本語通訳は、大学の日本語学科で4年間日本語を勉強して、その後、日系企業やローカル企業で4〜5年働いた人たちと思います。中には日本に2年間くらい留学した人もいます。日本語歴は10年弱になるでしょう。でも、注意しなければならないことがあります。それは、プロの通訳ではないということです。日本語の得意な中国人なのです。
昔、英語圏で仕事をしたことのある人はよく分かるとお思います。いくら英語が得意といっても、アメリカ人が私たちの英語レベルを何も気にしないで流暢に速く話すと、100%理解できる人はほとんどいません。会議中や会議が終わってから、「あれ、なんて言ったと思う?」と日本人同士でヒソヒソ話をしたり、また理解できたところだけで返事をして「OK OK, Oh yes yes!」を連発した経験があると思います。つまり、100%は理解できていないのです。
中国で日本語を話すということは、英語圏とは逆の立場になります。中国の日本語通訳は、私たちの日本語を100%は理解していないのです。そのような実情で、分かりやすい日本語で話すように気を使っている人はどのくらいうるでしょうか?ほとんどいないと思います。つまり、言った内容の20%近くの内容は漏れているのです。これを気にした人はいますか?ちなみに、20%は私の肌感覚です。
実情はこのようなものであることを知らず、「確かに〜と言ったハズ」と愚痴ったことのある日本人は多いでしょう。もしくは、「ホント、分かってるのかなぁ〜、あの通訳、レベル低いね!」と言う日本人も中にはいます。とんでもない勘違いなんです。私たち日本人が、日本語通訳に理解してもらえるように分かりやすく話す必要がるのです。
では、どうすれば分かりやすく話すことができるのでしょう?そのノウハウがこのコラムには載っています。中国をはじめとするアジア圏でお仕事をされる方は、是非ご覧ください!