ウクライナ戦争後の怖い世界
ウクライナ戦争の後には、多くの国々が中国の脅威にさらされる世界がくることを懸念しています。
既に現在の状況では、ウクライナ戦争がどのような終結を迎えるにせよ、プーチン政権がなくならない限りは、ロシアは世界から経済的に切り離されると思います。ロシアから買うエネルギー資源やレアメタルなど、必要不可欠な資源の貿易は継続するか再開するでしょうが、ロシアでのマーケット拡大を目的とする、マクドナルドやメーカーの製造工場などに関しては、終戦後5年以上は経済的な関係はないと考えます。つまり、ロシアは他国から資源、製品、食品などを買えなくなってしまうのです。
そこで、ロシアが頼るのは中国だけになります。中国は資源も製品も、とても多くのものを持っています。また中国と経済的につながれば、中国経由で世界中のほとんどのものを手に入れることができます。つまり、ロシアはウクライナ戦争後、中国無くしては生きられない国になってしまうのです。
今中国は、この状況を作り出すことに専念していると思います。ロシアに寄り添いながらも、支援するほどのことはしないのです。本気で支援をしてしまったら、日欧米からそっぽを向かれ、ここ20〜30年以上かけて地道に経済発展を遂げてきた現在の中国を台無しにしかねません。ファーウェイ事件から分かるとおり、中国の経済発展は日欧米との経済関係なくしてはあり得ないからです。
習近平はプーチンに対して「徹底的に戦いなさい、戦後は中国がロシアの面倒をみますよ」とアプローチをしている気がします。中国は、戦後中国を頼るしかなくなったロシアを中国の属国のように扱い、ロシアの国土と資源、経済を支配下に置き、中国からヨーロッパへの鉄壁の貿易ルートが確保するのだと思います。日本・韓国・台湾などは、ヨーロッパに飛行機で行くときに、中国やロシアの上空を通らざるをえないのですが、それに規制をかけることもできます。
中国は、このようなところは本当にビジネスライクです。寄り添うといっても、ビジネス上の要求はしっかりとしてきます。当たり前といえば当たり前です。
中国は、ロシアの1.6億人の市場も手に入れることができます。インドの人口13.8億が中国の14億の人口に迫ってきているため、これをしばらくは引き離すことができるでしょう。このように、ロシアを属国にようにすることによって、中国は世界制覇の野望に大きく近づけることになるのです。
台湾に関しては、中国は今後攻めることは決してないと思います。ロシアのウクライナ侵攻で、日欧米に経済制裁にさらされたロシアのダメージを目の当たりにしているからです。中国の発展は日欧米ありきです。ロシアのように経済制裁を加えられてしまえば、中国の世界制覇の野望は大きく後退します。中国統一は中国の一種のプライドのようなもので、必要なものではありません。そのプライドだけのために、世界制覇の野望を捨てるようなことは絶対にしないでしょう。中国はロシアのプーチンによる独裁主義とは違い、頭の良い7人による権威主義体制です。浅はかなことはしてきません。
以上は、浅はかな知識の私の勝手な想像ですが、かなり当たっていると思っています。
・デジタル通貨
・貿易ルート
・製造業/EV
・国際ルール(カーボンニュートラル/フォーマットなど)
これらのようなもので、中国は世界の支配権を握り自国を有利に導くよう世界をリードしていくと思います。
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